家を売る時の不動産屋選びのポイントは?
家を売る際にお手伝いをしてもらう不動産業者。
不動産売却の初心者としては、この不動産屋選びは慎重に行いたいものです。
ここでは、不動産業者の選び方のポイントについてまとめたいと思います。
【目次】
1.間違った不動産屋の選び方
2.不動産屋の得意分野を見極める!
3.信頼できる不動産屋を選ぶ!
大手=良い不動産屋 ではない!
まず最初に、間違った不動産屋の選び方について書いておきますね。
一つ目は、何も考えずに大手の不動産屋を選んでしまうこと。
はい、初心者が最もやりがちなことですね。
一昔前は確かに大手の方が情報をたくさん持っていました。
ただ、現在ではレインズという情報システムのおかげで中小の不動産業者でも大手と同様の物件データを扱うことが出来るようになっています。
もちろん、大手の場合は、自社が抱えてるお客さんも多いという事実はありますが、自分の売りたい物件があるエリアを希望するお客さんを抱えているとは限りません。
ですので、大手が必ずしも不動産屋選びの優先事項ではない、ということは頭に入れておきましょう。
(大手がダメというわけではなく、それだけで選んじゃダメだよ、ってことです^^b)
駅前にある不動産屋=良い不動産屋 ではない!
駅前の不動産屋も良く見かけますよね。
ただ、駅前の一等地にあるからと言っても、これも一概によい不動産屋であるとは限りません。
これも上に書いたレインズという不動産情報システムが関係しています。
駅から離れた郊外にあっても、駅前にあっても、レインズから得られる情報は同じです。
ですので、駅前の一等地に立地する不動産屋を選ぶことも、不動産屋選びの優先事項ではないと考えて良いと思います。
不動産屋の得意分野を理解することはとても重要なポイントです。
不動産屋と一口に言っても、実は扱う不動産や業務内容の種類は様々です。
例えば、ざっと不動産屋の事業内容をあげると以下のようなものがあります。
・賃貸の仲介
・売買の仲介(マンション、戸建、土地)
・事業用不動産
・倉庫物件
・農地物件
・住宅以外の収益物件や土地の仲介
2)建築販売(新築マンション、戸建住宅を建築して販売する)
3)大規模開発
4)転売による収益事業
このように、事業内容が細分化されている不動産事業ですが、実は一つ問題があります。
これだけ細分化されていながら、不動産業の免許は実は一つだけしかありません。
つまり、免許を持っていればどの業務をしてもいいということです。
ここでの注意点は、全ての業務をしてもいいんだけど、全部が得意ではないということ、です。
不動産屋選びの1番のポイントは、
売却する物件の種類と不動産屋の得意分野が一致していること
です。
もし、戸建住宅を売却しようとしているなら「戸建の売却仲介業務が得意な不動産屋」を選ばないといけません。
たまに、「知り合いの不動産屋がいるから」といって、そこにお任せしようと考える方もいますが、依頼する不動産屋が「専門分野、得意分野は何か?」を事前に確認してから契約をしましょう。
例えば、メインの業務が「住宅以外の収益物件等の仲介」だった場合、もちろん戸建住宅の売却もできますが、専門ではないのであまり良い結果が得られなかったということは、不動産売却での「あるある話」です。
また、賃貸専門の不動産屋も同じですね。
普段賃貸の業務しかしていない不動産屋は、売買の段取りとか手順をほとんど知りません。
そんな不動産屋に売却の仲介を依頼してしまうと、逆に足手まといになってしまうので注意が必要です。
繰り返しになりますが、
不動産屋の得意分野を見極める
そして、
自分の売りたい物件(家・マンション)の売却を得意とする不動産屋を選ぶ
がポイントです。
不動産屋の得意分野を見極める方法
では、不動産屋の得意分野を見極めるにはどうしたら良いでしょうか?
ここでは、得意分野を見極める簡単な方法をお教えします。
新聞折込チラシ等に載っている物件の種類をみて下さい。
戸建て住宅が多く載っている場合は戸建ての売却が得意、中古マンションを多く載せている業者はマンションの売却が得意です。
逆に、賃貸物件を多く載せている不動産屋は候補から外します。
不動産屋の店頭(窓ガラス等)には、たいてい物件の写真や資料がたくさん貼られています。
それを見ると何が得意分野なのかがわかります。
一番目立つところに載っている物件の種類を確認してみて下さい。
仮にそこに賃貸物件が多ければ、賃貸を得意とする不動産屋と判断できます。
理由は、一番目立つところに「一番売るべきもの」を載せるのが広告の鉄則だからです。
依頼しようと思っている不動産屋があれば、インターネットで検索してみて下さい。
これから探す場合は、「○○(地域名) 不動産」で検索すれば、そのエリアの業者が出てきます。
そして、その不動産屋のホームページに載っている物件を、1)2)と同じ要領で見てみれば大体のことはわかると思います。
あと、いまどきホームページがない不動産屋は問題外です。
また、ホームページが見にくかったり、更新が滞っている不動産屋もあまりおすすめしません。
最近はネット経由で買いたい家を探す人は非常に多いので、ホームページに力を入れていない不動産屋が販売に力を入れているとは考えにくいからです。
3.信頼できる不動産屋を選ぶ
基本的には、不動産屋は一括査定サイトからピックアップするのが最も効率的です。
一括査定サイトには、ある一定基準以上のサイトしか登録されていませんし、売却が得意な業者を載せているので、そこから選べば大きく外すことはないからです。
「おいおい、じゃあそれを先に言えよ!」
って思ったかもしれませんが(笑)、一応基本は伝えておいた方が良いと思いますのでご勘弁を(笑)。
家を売るときの不動産屋選びの2つ目のポイントは、
「信頼できる不動産屋を選ぶ」
です。
訪問査定をお願いすると、実際に担当者と直接話をすることができます。
ここで不動産の価値の査定をしてもらうわけですが、実はもう一つ目的があってですね、それは、、、
「不動産屋の担当者を査定する!」
ということです。
ちょっと上から目線ですが(笑)、、、
でも、この訪問査定が、売主が不動産屋を見極める絶好のタイミングなんですよね。
では、良い不動産屋を見極めるポイントをいくつか挙げますので参考にしてください。
良い不動産か見極める際に注意する5つのポイント
不動産屋は、家を査定するために、売主からじっくりと話を聞き、自分たちの見解とデータを持って査定価格を提示します。
さの際に、査定価格の根拠と売却方法について説明する必要があります。
話を聞く側は不動産売却の初心者です。
「お客様第一」の姿勢を持った不動産屋であれば、初心者でも理解しやすいように、資料も準備し、丁寧に説明してくれるはずです。
査定価格の根拠をしっかりと説明できるか。
また、査定価格の根拠についてはとりわけ重要です
こちらが納得いく根拠を丁寧に説明してもらえるかはしっかりと確認しましょう。
担当者の見た目と印象も重要です。
あなたの大切な家をの査定にどんな格好でくるかにその人の覚悟が表れます。
・スーツがヨレヨレ
・シャツがシワシワ
・清潔感がない
・手の爪が汚い
・口臭がする
・タバコを平気で吸う
などなど、「え?そんなこと家を売るのと関係ないじゃん?」と思うかもしれませんが、実はとっても重要です。
売主にたいして、そういった格好で接するということは、買主(購入希望者)に物件を紹介する際にも同様に接するということです。
つまり、大事な見込み客にも不快感を与えてしまう可能性があるということ。
不動産の購入も売却も一世一代のイベント。
不動産屋の担当者はその大事なパートナーとなります。
こちらを不快にするようなパートナーとは良い信頼関係を気づけるとは思えません。
第一印象はサービス業の基本です。
外見を軽視する不動産屋はすなわち「お客様を軽視する」不動産屋です。
査定価格の根拠や売却プロセスを説明することはもちろん重要視するポイントです。
ただ、それだけではなく、「お客さんの話をしっかり聞いて悩みを解決する」というのも不動産屋の大切な仕事のひとつ。
売る家はひとつとして同じものはありませんが、売主も同様です。
あとあとのトラブルを避けるためにも、希望や、背景など状況をしっかりと聞いてくれる不動産屋を選びましょう。
●売主のこだわりをバカにしない
例えば、占いや風水を気にする売主もいます。
「今年は大きく動かない方がいい、なんて占いで言われたんですが、、」という申し出に対して、
「占いなんて迷信ですよ」
と軽口を叩くような担当者はお勧めしません。
家を売るのが初めての人にとって、細かいことも気になるのは当然です。
不動産屋にっっては小さな問題かもしれませんが、その小さな悩みを解決できない不動産屋が、大きな悩みを解決できるとは思えませんよね。
「そうですか、占いを気にされる方も多いのでお気持ちはよくわかります。
ただ我々も不動産のプロですので、そのプロの見解としてお話をさせて頂きますと・・・」
と気を遣った返答をしてもらえたらどうでしょう。
こちらの気持ちを無視せず、気持ちを理解してくれる担当者を選びましょう。
なんでも知ってる、任せてください、は要注意です。
不動産屋といえどもわからないことはあります。
その際に、簡単に安請け合いする担当者もお勧めできません。
もちろん、明確に答えてもらえるのがベストですが、不明な場合は、
「即答できないので、正確に調べてからごへ返答します」
と言ってくれた方がむしろ信用できます。
即答することが、必ずしも優れた担当者とは言えません。
謙虚さと誠実さがある担当者が信頼出来る担当者です。
宅建資格は正確には「宅地建物取引主任者」と言いますが、実はこれは不動産関係の仕事に必須というわけではありません。
宅建資格がないとできない仕事は、
1)契約締結時の重要事項説明(宅地建物取引業者に対し)
2)重要事項説明書への記名、押印
3)契約書(37条書面)への記名、押印
の3つだけです。
つまり、他の仕事、例えば、査定をしたり相談を受けたり販売をするのは誰でもできてしまうんです。
実は営業マンの5人中4人は素人??
そして、ここで実はあまり知られていない事実を一つ。。
不動産屋で資格を持っているのは5人に1人だけなんです。
もともと、不動産屋の事務所には、
「5人に1人は宅建資格があるものを専任し登録しなければならない」
と決めれらています。
裏を返せば、5人に4人は宅建資格をもたない素人であるとも言えるわけです。
ただ、やはり不動産の査定や売却というのは大切なプロセス。
大切なパートナーとなる不動産屋の担当者は有資格者であることがベストです。
しかも、初対面の大切な査定の場に、資格を持たない担当者を活かせる会社というのもその姿勢を疑うべきです。
もちろん、資格の有無だけでその人が優秀な担当者であるかどうかは判断できませんが、やっぱり担当者としてお願いするなら資格を取るという努力をしている向上心の高い人の方が、売却活動もうまくいくはずです。
もっと言うなら、ファイナンシャルプランナーや不動産コンサルティング技能士のような他の資格まで持っている人なら、さらに心強いと言えます。
資格は、ある意味「担当者のやる気と知識の証明書」みたいなものです。
資格を持っている場合、たいていは名刺に資格内容について記載してあることが多いです。
書いてない場合は、さりげなく確認しておくと良いと思います^^